コンクリート杭を造作しました
2025.04.28はじめてお問い合わせ頂いたお客様へは、最初にブースの作り方には大きく2種類ある、といったお話をさせて頂く場合が多いです。
※詳しくはこちらの弊社ブログご参照ください。
システムブースと木工ブースって何?
2種類のうち、【木工ブース】については、上記ブログでもご説明している通り、かなり自由度が高い工法になっております。ただ、一概に「どんなものも作れる」と言われても、あまりイメージがつきませんよね。そこで、今回は実際に施工させて頂いたお客様の特注木工造作について、施工手順なども交えながらご紹介させていただきたいと思います。
今回ご紹介させて頂くのは、「第12回総合検査機器展」へご出展されたジャパンパイル株式会社様の木工造作です。ブース全体の様子などは1・2KOMAのブース装飾実績ページでご紹介しておりますので、ぜひそちらもご参照ください。
ジャパンパイル様は建物基礎の構築を専業とされており、こちらに関する設計・製造・施工技術の展示を行われました。そこで、今回ご要望頂いたのが、自社で施工する「杭」の形状を模した造作物で展示会ブースにインパクトを持たせたい、という内容でした。頂いた会社パンフレットなどを参考に、杭の形状をブースで再現する方法をご提案させていただきました。
今回、再現の御要望を頂いた杭は以下の2種類です。それぞれ特徴的な形状をしていました。
ご予算との兼ね合いもありましたので、「コンクリート杭」については、システム部材で形を模すことにしました。ただ、「場所打ち杭」についてはシステム部材では再現が難しかったため、こちらは木工造作を取り入れるかたちになりました。
こちらが実際に施工完了したブースの完成写真です。杭の直線部分はシステム部材を使用し、下部の傾斜があるパーツは木工で造作して組み合わせてあります。
では、こちらの「杭」がどのように施工されたかを詳しく見ていきたいと思います。
まずは下部のパーツを木工で造作します。現場で中央に柱を立てるので、パーツは2分割で作成頂きました。傾斜部分など、きれいに作っていただいてます。
そしてこちらを施工日に会場へ搬入し、経師(壁紙)を貼って表面を仕上げます。今回はシステム部材と組み合わせるので、部材の色をベースに、近い色の壁紙を選定して貼っていただいています。
ロール状になっている壁紙を縦方向に貼っていき、下も少し巻き込んでいきます。
綺麗に仕上がりました。糊が乾くまで時間を置きます。
並行して、柱のシステム部材を組み立てておきます。
最後に、乾いた木工造作のパーツを柱の下に取り付けて、完成です。
オリジナル形状の造作ですので、目を引く仕上がりになりました。
いかがでしたでしょうか。木工造作を取り入れれば、ブースの形状にかなり自由度が増しますので、自社製品・サービスや技術をビジュアルでアピールすることが可能になります。こんなことできるかな?こういうもの作れるかな?などのイメージがございましたら、ぜひお気軽に、ご相談いただければと存じます。
ブース装飾プランナーY.K