OPIE’21【展示会見学レポート】
2021.07.13
2021年7月、パシフィコ横浜で開催された「ODEX/TELEX/NENOX 2021」と「OPIE'21」に行ってまいりました。この日は、会期2日目で生憎の雨でした。(初日以外、会期中はほぼ雨でした。)今回の見学レポートで一番お伝えしたいことは、人の行動や会場雰囲気がコロナ禍前の展示会に戻りつつあることです。その理由を、以下4つの視点と、見学を終えてにまとめてみました。
①コロナウイルス感染症対策
②来場者の様子
③出展社の様子
④ご出展者様の声
■①コロナウイルス感染症対策
2つの展示会の主なコロナ対策は以下3つでした。
①手指消毒、検温、換気
②飲食・休憩スペースでの座る向きの指定
③入口と出口の完全な固定
①の消毒や検温は展示会に入場する際、必ず実施され、再入場時も検温等を行っていました。これらは、手間の掛かる手続きですが、主催者の感染症対策への意識の高さでもあります。②、③に関しては「ODEX/TELEX/NENOX 2021」のみ実施されておりました。また、どちらの展示会も、入場手続きがWEBでの事前登録で完了するため、入場時の混雑が軽減されます。主催者によっては、コロナ禍前からDX化に伴い、導入していたシステムだと思います。入口付近の混雑軽減は、密を避けることにも繋がりますので、今の時勢にはより有効な手段だと感じました。
■②来場者の様子
コロナ前と今の来場者の行動に、変化を感じませんでした。理由は以下2つです。
①複数人での来場が多かった
②出展者の熱心な説明を近距離で聞いていた
来場者の行動は以前と変わりなく、むしろわざわざ足を運んでいるからには、何かを得たい意識や、より切実な動機があるようにも感じました。
■③出展社の様子
次に出展社の様子ですが、以下4つの対応が目に付きました。
①ブース内にも消毒液設置あり
②飛まつ防止用パーテーションは昨年より減少傾向
③来場者への声かけ多数
④パンフレットやノベルティの積極的な配布
上記で印象的なのは、③の来場者への声かけ多数です。声かけについては、「ODEX/TELEX/NENOX 2021」の方で顕著に見て取れました。かなり積極的に話しかけられ、会場をゆっくりと見て回ることが難しいほどでした。去年のある時期は声かけを禁止する展示会もありました。来場者に対する接客方法を見て、以前の活気を取り戻していることを実感しました。
■④ご出展者様の声
様々なお声をお聞かせいただいておりますが、その中でも印象的なお声が2つありました。1つ目は、「今回の展示会はコロナというよりも天候に人流が左右された部分が大きかった」というお声です。特に大雨の日は顕著だったそうです。コンビニ、アパレル、飲食店などの異業種でも天候の影響により、売上や売れ筋品が変わると言われております。展示会業界も同様で、雨で来場者が減少することがあります。
2つ目は、「来場者がブース内に入って来ない」というお声です。元来、来場者はブースに入りづらく、一方的な営業を受けたくないといった心理がはたらきます。それに加えてコロナの影響もあり、以前よりもさらにブースの中へ入りにくくなったということを肌で感じられたそうです。「次回はもっと通路側でお話しができるようにしたい」と対策を語られておりました。来場者がブースに入る前提でブース作りをすると、来場者はブースに立ち寄りません。つまり集客出来ないブースになります。1・2KOMAでは、ブースデザインのプラン考案の際、集客に失敗しないためのブース装飾をご提案させていただいております。
■見学を終えて
2020年7月に展示会が再開されてから1年が経ちます。展示会に入場する際の検温や消毒、マスク越しの商談も見慣れたものになりました。去年と比較するとコロナ以前の雰囲気が戻ってきたように感じます。また、展示会での感染症への怖さや、漠然とした不安も薄まってきていると思います。首都圏開催のBtoB展示会で、コロナ感染や、クラスターが発生した事例は、現時点で主催者からお知らせはありません。しかし、感染症への対策や意識などは引き続き、気を引き締めなければいけません。マスク着用、検温、手指消毒の感染症対策は、今後も、展示会の「ニューノーマル」として定着していくと思いました。