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展示会見学レポート


ジャパンビルド【展示会見学レポート】Vol.1

2021.12.22

みなさん、こんにちは。私は普段ブースの看板や説明パネルなどの印刷物のデザインを担当しております。今回はジャパンビルドにご出展された tdi 情報技術開発株式会社様の壁面デザインのコンセプトや、現場見学で伺ったご感想を紹介いたします。

【tdi情報技術開発株式会社 様(所在地:東京都新宿区)】
・https://www.tdi.co.jp/

tdi 情報技術開発株式会社様は、ソフトウェア開発やシステムコンサルティングなど様々なソリューションサービスを提供されています。今回の出展目的は、店舗に設置するサイネージの管理システム活用例や事例を紹介し、新規顧客獲得に繋げたいとのことでした。初めに頂いたご要望で「家電量販店様への導入事例エリア」と「サイネージの活用を提案するエリア」をつくりたいとお聞きしました。そこでプランナーと話し合い、ブース内を左右2つのエリアに分けました。

左側の導入事例は「現場を正確に再現したい」というお客様のご要望にお応えできるかが課題でした。解決策として、家電量販店売り場のグラフィックを描きました。家電量販はお店によって店内雰囲気やスタッフの服装が異なります。そのため、イラストイメージはお客様のご意見を頂戴しながらリアルさを追求致しました。

トースターやケトルなどの家電は、実物サイズで光沢感等に注意して描き起こしました。また売り場照明の光源を想定し、商品棚下には影をうっすら入れて立体感を意識しています。ブース装飾では事例により近づけるため、サイネージの取付位置を細かく調整致しました。また、事前にサイネージの縦横寸法や展示数をお聞きし、絵と被らないようにしています。

次に右側のサイネージ活用提案エリアは、3つの要素である「メーカー・店舗・サポート」を分かりやすく伝える必要がありました。そこで色を青・オレンジ・黄緑の3色に分け、関係性が一目でわかるようにしました。この「関係性を表す図」を制作する場合、要素をきちんと理解し「仲間分け」ができているかが重要となります。配色を考えるのに役立つのが、色相環です。これは色相を環状に配置したもので、色を体系化する時に用いる方法の一つです。大まかに青系・赤系・緑系の3つに分かれております。

「3色配色」という色相環で等間隔の位置にある組み合わせはバランスが良いとされています。そこでこの関係を組み入れ、青・オレンジ・黄緑にしました。それぞれが目立ち、埋もれることのない関係になっています。各要素の色の中は、同系色(青と水色など)にすることで仲間分けをしました。特に注意して欲しいポイントにはアクセントカラーの赤を使い、全体の統一感に気を付けながらデザインしています。こちらも壁面の文章とサイネージが被らないように、位置を調整しております。また販促物の例として展示しているペットボトルを、来店客が手に取ろうとする絵も挿入いたしました。

実際のブースでは店舗で使われている映像をサイネージに流し、来場者の方に壁面のグラフィックを指し示しながらご案内されている場面を見受けられ、ご担当者様の想定通りとなっておりました。社内でも好評とのことで、お役に立てたこと大変嬉しいです。この度は弊社にご依頼くださり誠にありがとうございます。また、会期中のお忙しいところ、ご協力いただき誠にありがとうございました。


デザイナーM.K