ジャパンビルド【展示会見学レポート】Vol2
2021.12.23
みなさん、こんにちは。私は普段ブースの看板や説明パネルなどの印刷物のデザインを担当しております。前回に続きジャパンビルドの現場見学レポートです。今回は日本コンピューターシステム株式会社様の看板制作を担当させていただきました。コンセプトや見学でのご感想をご紹介いたします。
【日本コンピューターシステム株式会社 様(所在地:東京都港区)】
・https://www.ncsx.co.jp/
はじめに「周りに埋もれないブースにしたい」とお話を伺いました。というのも、展示会ごとによく使われるブース色があります。レンタルのパーツ部材を組み合わせて施工する装飾方法(システムブース)ですと、特に青が多いため、あまり使われていない色にしたいというご要望でした。各業界によって好まれる色は分かれます。展示会全般的にみても紫はあまり見かけないので、紫をメインカラーに選定しました。お客様からは事前にラフを頂いておりましたので、そちらをもとに展示会向けのデザインに致しました。
小間位置はメイン通路に挟まれていました。何を展示しているブースなのか一瞬で伝わらなければ、来場者は通り過ぎてしまいます。そのためターゲットに的確に響く、訴求力の高い看板をつくることが課題でした。
まず一番伝えたいことは何か?文字の優先順位を考えます。とはいえ、様々な機能やメリットが多く伝えたいこともたくさんある…そういう時は、他製品と差別化できる特長を推しましょう。ご出展されるエリアは建設DXゾーンのため、周辺にはDXをメインにした企業が固まっており、それを目当てとした来場者が集まります。そのためDXは大きく打ち出さなくても問題ありません。
ポイントは「サービスを活用するとどんな未来(ベネフィット)を得られるのか?」です。そのため、「遠隔臨場対応」を目立たせました。紫を背景とし、看板の装飾に使われているオレンジもアクセントカラーに取り入れることで、ブース全体との親和性を考慮しています。さらに、サービスの印象を崩さないように、ストライプとグラデーションのグラフィックでシャープなシステム系のデザインにいたしました。
また人の顔は目を引き付ける効果があり、こちらも視線を集めるポイントになっています。当日お話を伺うと「文字が遠くからでも目立っていた」「天井看板に目を向けた来場者がブースに入ってくれる」などのご感想を頂きました。
私も撮影をしている際に、看板を振り向き確認している方をお見かけいたしました。微力ながら、集客ブースに貢献でき嬉しく思います。会期中のお忙しいところご協力いただき誠にありがとうございます。また、看板制作のご依頼頂きありがとうございました。
デザイナーM.K