みなさん、こんにちは。私は普段ブースの看板や説明パネルなどの印刷物のデザインを担当しております。今回はSDGsWeekEXPOに出展された南海電設株式会社様の現場見学レポートです。今回は壁面出力のデザインを担当させていただきました。コンセプトやご感想をご紹介いたします。

【南海電設株式会社　様（所在地：大阪府）】
・https://www.nankai-densetsu.co.jp/

今まではパッケージ装飾でご出展されておりましたが、「より集客できるブースにしたい」とのことでお声がけいただきました。主催者が用意しているパッケージブースは展示に必要な基本的備品が含まれており、初めてのご出展社様にはとてもご利用しやすいプランです。一方で、画一的になりやすく、オリジナル装飾をするには難しい反面もあります。そのため、今回はインパクトがあり、コーポレートカラーも演出できるブースがご要望でした。製品をしっかりとアピールできるように、ブース手前にはモニターを設置したレイアウトで、さらに壁面に大きな出力を貼り、インパクトのあるブースを考案いたしました。

社員様が作業されている様子や製品のお写真は、社風もアピールできる重要なグラフィックとなっています。実際に来場者様がブースを見るときに、何を展示品しているのかチェックすると同時に、その会社の雰囲気も感じ取ります。つまりブース装飾は会社のブランディングも担っているのです。今回は南海電設様が大切にされている「お客様への心のサービス」、「誠心誠意の社風」をコンセプトにデザインを制作させていただきました。

また、デザインを考える時に色はとても重要な要素です。会社のロゴに採用されている青は「誠実・信頼」の印象を与える色。そこに心を弾ませてくれる楽しくキャッチーな印象の黄色をアクセントにすることで、常にイノベーションを追求してるフレッシュさもあるブースとなりました。これはお客様の「過去を更新、未来へリニューアル」という言葉を配色からも表現したく、テーマカラーにさせていただきました。

壁面のグラフィックに関しましては、「未来」のフレーズから「進行」を表現したいと思い、右へ大きく導くようなラインをいれました。また右をさしているのにはもう1つ狙いがあります。それは来場者様がブースを見たときにブースの中へ入る導入効果を期待しデザインさせていただきました。

見学の際、ブースについてお伺いしますと、ブースデザインも社内で大変好評とお声を頂戴しました。今までパッケージ装飾で出展されていたので、今回はイメージが大きく変わり「企業ブランドがしっかり伝わる」と嬉しいご感想も頂きました。展示会ブースでは壁面側の奥まで入ってくれる来場者様は少ないです。しかし南海電設様ブースは壁面グラフィックがアイキャッチとなり、奥行き2.7ｍ側の通路からでも、ブース内に入る方もおり、盛況でした。会期中のお忙しいところ、貴重なお話をお聞かせ頂き、誠にありがとうございました。


デザイナーM.K