東展示棟ホール再開! SEMICON Japan
2021.12.252年8か月ぶりに東京ビッグサイトの東ホールが展示会場として再開。この期間は、東京オリンピック・パラリンピックのプレスセンターとして利用されていました。師走3週目、2021年を締めくくる展示会「SEMICON Japan 2021 Hybrid」が開催されました。今回は、再開した東ホールと、展示会の様子、そして展示会見学を終えての学びをご紹介させていただきます。
■東ホールでの開催状況(東展示棟総面積・66,140㎡)
東京ビッグサイトによると全館の総面積は約11万5,420㎡です。そのうち、約6割に当たる東展示棟が、長期間利用できないことは、展示会業界にとって大きな問題であったことは記憶に新しいかと思います。
いつもの流れでは西ホールに向かうところを、今回は「東」の赤いアイコンに導かれ、少し年季の入った動く歩道で東ホールの2階へ。1階に降りると、ガレリアを挟んで左右に3つずつ東1~6ホールがあり、展示会の受付はガレリアに設けられていました。
■ホール内の様子と動線
今回のSEMICON Japanでは、1~5ホールを使用しており、それぞれに出入口があります。来場者を見ていると、駅に近い1-4ホールから入場される方が多く、車よりも電車からのアクセスがメイン動線になるようです。
ホールに入ると各ホールの境界部分には、大きな躯体がありました。その周辺ブースは視界から漏れやすく感じます。また、今回はブースの間隔が広々と取られていたため、床の汚れが目にとまりました。展示会によっては、空間演出として、通路も含め全面カーペット貼りをするなど、出展者や来場者への配慮が必要かもしれません。
■出展ブースについて
今回の展示会では大きなブースが多く、通路幅も広いため、会場を広々と使用されていました。また、主催者ブースやバルーンに展示会のメインカラーである明るいピンクが配色されており、全体に統一感を感じます。また、ブースツアーや企業プレゼンなど、学生用のイベントが設けられており、リアルとオンライン中継のハイブリッド構成になっているようでした。
カテゴリーを分かりやすく分けた展示で集客されているブースや、出展スタッフ1人体勢でもカウンター形式で効率的に接客されているブースが目に留まりました。
■見学を終えての学び
私事ですが、東ホールに足を踏み入れるのは今回が初めてでした。東京ビッグサイトの東ホールはとにかく広いという前情報通り、会場を回りきるまで気づけば約2時間半。仕事柄、様々な情報収集のため時間が掛かりましたが、西展示棟も使用しての開催となれば、一日がかりになることも大袈裟ではありません。
展示会や会場規模を見越すと、来場者が効率的に情報を得られるように、「伝わりやすい」ブース構えと、展示会でしか味わえない「体験」や「体制」を整えておくことが、出展社と私たちの課題でもあると、改めて感じる現場でした。