最旬キーワードで集客できる理由とは?
2022.03.11
会期初日、東京ビッグサイト南ホールで開催された健康博覧会2022を見学してきました。主催者発表では、初日の来場者数は4,911人でした。3日間合計来場者数は14,507人で、昨年よりも、2,886人増えています。
余談ですが、この日の午前中は、東ホールで開催していたギフト・ショーを見学していました。こちらの初日の来場者数は51,294人で、3日間の合計来場者数は144,923人と主催者から発表されています。
今回のレポートでは、健康博のブース装飾2つの特徴と、最旬キーワードで集客できる理由について解説します。
■ブース装飾2つの特徴
「PB・OEM承ります」、「コストダウン、スピードアップにつなげます!」、「次世代の除菌剤、誕生!」、いきなり何?と思われた方もいるかも知れません。これらは天井看板や壁面に掲示されていたキャッチコピーです。各社が競うように、キャッチコピーを掲示しています。これが1つ目の特徴です。
健康にまつわる商品は、効能やエビデンスが重視されています。そのため、看板などに、特徴やアピールポイントを掲示すると、バイヤーが反応しやすいことを認識していると思います。ビジュアルや世界観が重視される美容や雑貨系に比べると、キャッチコピーの有無は歴然です。
もう1つの特徴は、簡素なブース装飾が多い点です。出展料金に含まれている基礎壁を活かし、自分たちで作成したポスターやキャッチコピーを掲示しています。派手な装飾をしなくても、商品力があれば、ある程度は集客できると考えている方が、他業界よりも多く感じます。
■なぜ、最旬キーワードで集客できるのか?
健康博で集客していたのは、CBDを取り扱う出展社と、フェムテックゾーン内の出展社でした。この2つに共通していることは、最旬キーワードを扱っていることです。CBDとは大麻草の茎や種子から抽出される成分です。医療や健康・美容業界から注目されています。一方、フェムテックとは、女性とテクノロジーを組み合わせた造語です。女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決するというもので、こちらも話題です。
最旬キーワードを取り扱うブースはなぜ、集客できるのでしょうか。理由は単純で、来場者は新しいモノやサービス、情報を探しているからです。店頭やECサイトでは、顧客を飽きさせない鮮度が必要です。バイヤーはこれらを保つために貪欲です。だから、わざわざ時間を掛けてでも、展示会に足を運んでいると思います。
■見学を終えて
来場者は「新しい」を探しているため、最旬キーワードを取り扱うブースは集客できることを解説しました。もう少し掘り下げます。集客を意図したブースにするためには、マーケティング力が必要です。そこでお勧めなのが、ユーザーフローです。ユーザーフローとは、お客様の行動を予測、その流れを逆算し仮説を立てる方法です。
ターゲットとする来場者の目的(ゴール)を予測し、それを満たすために、自社ブースで何をするべきかを考えます。ユーザーフローに基づいたブース装飾は、マーケティングを実装しているので、意図した集客が可能になると私は考えています。