【レポート】HCJ 2023
2023.03.27
2月7日から4日間、東京ビッグサイト東ホールで「HCJ 2023」が開催されました。本展は、約700社が出展し、国内最大級のホテルやレストラン、フードサービス向けの展示会です。HCJは、3つの展示会で構成されています。
・国際ホテル・レストラン・ショー(外食・宿泊・レジャー業界向け)
・フード・ケータリングショー(給食・宅配サービス業界に向け)
・厨房設備機器展(セントラルキッチンを含む総合厨房・フードサービス機器)
主催者発表によると、会期中の来場登録者数は、昨年の1.6倍の46,457人です。最終日は雪の影響もあり、10,000人を割っていますが、4日連続で前回の来場者数を上回っています。今回のレポートは3つの視点でまとめてみました。
①展示会の2つの特徴
②集客ブース
③印象に残るブース
■展示会の2つの特徴
1つ目は、ホールによって展示会の雰囲気が異なる点です。まず、1~3ホールの会場床に赤色のカーペットが敷かれていました。会場全体も明るく、大きな機械の展示は存在感があり、セミナー、試食がいろんなブースで行われ、にぎやかな雰囲気でした。4~6ホールではカーペットはグレーで全体的に照明も暗めで静かな落ち着いた印象を受けました。展示内容も和テイストのものや寝具、インテリア系が目立ちました。
2つ目はSDGsを意識した装飾です。SDGsのロゴを壁面に印刷しているブース、廃棄に関する課題や悩みをキャッチコピーで掲げているブース、環境に配慮した素材を使用しているブース装飾などが印象に残りました。また、ブースの看板や柱にワンポイントで木目を使用しているブースも多く目に留まりました。木目の特徴であるナチュラル感や、柔らかさが環境配慮を想起しやすいからだと思います。
■集客ブース
今回の見学で一番人が集まっていたブースは、デモンストレーションを行っているブースでした。通路に面した人通りの多い場所で、調理を実演し、機械の性能を体感してもらっていました。
手元を映したモニターを高い位置に設置して、人だかりができても、たくさんの人に見えるような工夫もしていました。出展社の中には、セミナーのように時間を決め、ブース内で試食をしながら、目の前で実演を行い、視覚と味覚で商品の良さをアピールしていました。調理シーンだけでなく試食もできるので、導入する際のイメージが沸きやすくなります。資料やオンラインではできない体験は、展示会の醍醐味です。
■印象に残るブース
お皿や調理器具を扱っている出展社です。展示品の使用シーンがイメージできる装飾が、とても印象に残っています。商品を陳列するだけではなく、展示品の上部にLEDパネルやサイネージを設置して、調理器具の鍋には作られた料理が写っていました。こういう料理が作れますよ、こんな場面で使ってみませんか?という提案を、私は一目で理解できました。来場者の想像を掻き立てることで集客につながることを実感しました。
■見学を終えて
HCJを見学したのは4年ぶりでした。2019年はコロナ前ということもあり、7万人に近くの来場があったようです。私が見学した会期最終日は、朝方に雪が降り、積雪も予想されていました。通勤時間はとても寒く、雨が降っていました。
出展者様へご挨拶した際も、「天候の影響で朝一の来場は少なく、午後の来場者も減ってしまうのではないか」と心配されていました。しかし、2023年は長く続いたコロナが落ち着き、悪天候の日があっても、来場者数は前回に比べ増えています。また、デモンストレーションや試食、そしてセミナーにも多くの方が集まり、展示会に活気が戻ってきていることを体感しました。
私たちは出展社様をブース装飾でサポートし、新規顧客獲得に貢献できるよう尽力いたします。展示会ご出展の際には、お気軽にご相談ください。