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展示会見学レポート


【レポート】人とくるまのテクノロジー展 2024

2024.07.31

5月22日から24日までの3日間、パシフィコ横浜の展示ホールA~Dとノース会場で開催された「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」の見学へ行ってまいりました。自動車の部品や車体の設計/技術/研究といった、くるまに関わる幅広い分野で最先端の情報が集まる展示会です。公益社団法人自動車技術会が主催しています。

5月15日~6月5日まではオンライン展示会が開催されておりました。7月17日~19日からは名古屋のAichi Sky EXPOで「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」が開催されます。(オンラインでは7月10日~7/31日開催)

本展には毎年施工に入らせていただいていますが、レポートはありませんでした。そのため今回は3つの視点で展示会の様子をお伝えします。

①パシフィコ横浜会場について
②ブース装飾の特徴
③気になったブース

パシフィコ横浜会場について

・会場までの動線
パシフィコ横浜は、駅ビルから歩道橋で直結しており、展示ホール棟に入ってエスカレーターを下ると、展示会の入場口があります。本展は、来場者数が多いことを見越して混雑を避けるため、入り口すぐのエスカレーターで降りるのではなく、入り口から奥までつながる上のフロアに大きなMAPが掲げられていたり、流れを誘導する看板がありました。

また事前登録制で、入場証を印刷して持っていけば、首から下げるホルダーを受け取りそのまま入れます。登録や印刷をしていない場合でも、カウンターで操作してから、入場が可能です。

・ノースへの行き方
ノース会場は、駅から向かうと展示ホールのさらに奥となります。展示ホールからは、エスカレーターで2Fに上がり、歩道橋を通ってノース会場へ行くことができます。しかし今回は、1Fの展示ホールDからノースにアクセスできる導線が設計されていました。

・ノースの特徴
展示会場の多くは、床がコンクリート仕様ですが、ノースは大型多目的ホールのためか、床の仕様がカーペットになっています。また、展示ホールA~Dに比べると建物が小さいです。

ブース装飾の特徴

・高さ3mのブース装飾規定
本展は壁面の高さが3mに定められています。通常大規模会場で開催される展示会は、壁面の高さが2.7mに設定されていることが多いです。また3.6mや4.5mと看板を掲げることが可能な装飾規定が多いなか、本展は3m以上も以下も不可となるため、写真の通り、各ブースの高さが揃いスッキリとした印象でした。

・車の模型や印刷で表現
車の内部に搭載する部品や、機器、システムを取り扱う会社の出展が多く、自社製品の使用イメージを模型で展示したり、車体のどこに使用する部品なのかを図で表現されていました。

・木工ブースと照明の使い方
小間の大きさに関わらず、高さが3mまでの人とくるまのテクノロジー展ですが、大きい小間も1小間、2小間も、パッケージや自社装飾ではなく、全体的に装飾に力を入れているブースが多く、特に木工ブースが多い印象を受けました。

ダウンライトで高級感を演出していたり、赤や青などのカラーのライン照明や関節照明も多く見受けられました。社名は立体の電飾文字や、木工の下地を文字にくり抜いた電飾看板を掲げているブースも多く、装飾のかっこよさにもこだわっている印象を感じました。

気になったブース

こちらは、
車の座席シートの座り心地や機能性をPRしているブース
です。シート以外は、車を表す模型になっているのですが、とても伝わりやすい展示だと感じました。

シートは本物ですが、その他がシルエットの模型なので、アピールしたい製品はシートだということが一目でわかりました。模型は簡易的なシルエットですが、車であることがきちんと伝わるデザインになっています。他にも、タイヤに見立てた部分にライン照明が仕込まれ車体にはLEDサイネージが実装され、スタイリッシュに造作されていました。

シンプルでわかりやすくスタイリッシュな雰囲気の装飾が多くの来場者を惹きつけ、集客されていました。

その他にも、アクリルを活用して大きく印刷しているブースや、二重構造で立体的に見せているブースがありました。

また、集客されているブースの中に、部品をワイヤーで空間に吊り下げているブースがありました。展示品を取り囲むように立ち商談をされており、実際に触っているお客様もいました。機械や半導体などの展示会では、商品に触れさせない展示方法をよく見かけますので、商品がブラブラと揺れている展示方法は、斬新で衝撃的でした。

見学を終えて

今回の人とくるまのテクノロジー展は、出展社も来場者も多く、とても賑わっていました。接客できているブースが多いためか、無理な売り込み等もなくブースに近づきやすい雰囲気でした。デモ画面や大手ブースの車両展示などには、人が群がっていてよく見えないほどでした。

また、印象的だったのが、無人のモニターにセミナーのような人の集まりができており、熱心にモニターから流れる映像や音声を聞いている方が多数いらっしゃったことです。関心の高い方が集まる展示会なのだと改めて感じました。

装飾も木工造作や模型、サイネージなどで工夫しているブースが多く、見ごたえがありました。大手のブースも高さ3mの制約の中で、見栄えのいいブースを作っていたので、1小間、2小間の装飾に学びを応用していきたいと思いました。

見学で得た知識や学びを、出展社様のブースデザインやプラン考案に役立ててまいります。ブース装飾でお悩みの際は1・2KOMAにお問い合わせください。

ブース装飾プランナー

ブース装飾プランナー
N.E