【レポート】TECHNO-FRONTIER 2024
2024.09.097月24日から3日間、東京ビッグサイト東1~3ホールで開催された「TECHNO-FRONTIER」の見学に行ってまいりました。
TECHNO-FRONTIERは、メカトロニクス、エレクトロニクスや関連する専門領域の技術と製品の展示会です。モータ/電源/センサなどの要素技術、製品設計に関するソリューション技術の展示紹介が多く行われています。
会場内は「モータ技術展」「メカトロニクス制御技術展」「モーションエンジニアリング展」…といった22のカテゴリーに分けれられおり、技術シンポジウムが同時に開催されています。
事務局のHPによると、今年は、リアル展で453社、オンライン展で461社が出展し、開催速報では、3日で合計36,630名、前回比108%でした。今回のレポートでは、展示会の様子について以下の項目でお伝えします。
①TECHNO-FRONTIERの取り組み
②ブース装飾の特徴
③気になったブース
■TECHNO-FRONTIERの取り組み
・合同スタンプラリー
今回、TECHNO-FRONTIERはビッグサイト東展示棟の1~3ホールで開催でしたが、4~7ホールでは、メンテンス・レジリエンスTOKYO/持続可能なプラントEXPOが同時に開催されていました。TECHNO-FRONTIERの入場証(事前登録の上、印刷)で全ての展示会を見学することができました。
全ての展示会を回ってもらう取り組みとして、スタンプラリーが行われていました。入場証ホルダーに同封されているので、視認性が高く、抽選会場ではスタンプラリーを回った来場者たちが並んで参加している様子も見られました。
・充実した主催者企画
下記の写真にあるようなセミナーをはじめ、主催者企画のコーナーが各所にありました。コーナー内には、それぞれの企業がテーマに合わせた展示をしていたのですが、注目度が高く、どの企画も賑わっていました。セミナー会場は壁に覆われているため、中の状況がわかりませんでしたが、開始前に受付を待つ列ができていることもありました。
■ブース装飾の特徴
・キャッチコピー
数年前に比べて、キャッチコピーを出す会社も多くなっていると思いますが、ブースの大きさに対する、文字の大きさや文字数を意識することも重要だと感じます。目につきやすく大きさや配置で、短文で読みやすいと、伝わりやすく、心を掴まれます。実際に写真を撮ったブースは、集客もしていました。
・社名優先のブース
反対に社名や、ロゴを中心にしているブースも多くありました。今回私が担当したお客様の中には、キャッチコピーや製品名を中心に掲示していました。それ自体は問題なかったのですが、取引のあるお客様に見つけていただくために、周りのブースも見て、社名を目立つところにしてもよかった、とおっしゃっていました。
社名ロゴをかっこよく大きく打ち出すブースが多くいるというのも、本展のブース装飾の特徴の一つであると感じました。また、社名をメイン看板にしているブースでも、説明用の掲示物や展示品の見せ方、コンパニオンの配置など、その他のツールでお客様を逃さないように工夫している印象でした。
・見出し+説明パネル+部品
パネルのみのブースや実機や部品中心の展示ブースもありましたが、「見出し+説明パネル+部品」のセットで展示しているブースがいくつかあり、わかりやすさを感じました。人の目線が上から下へ移動することを利用した配置になっているので、見る側の思考の整理もつきやすそうだと思いました。
実際に会場でも、自然に見始める来場者がおり、呼び込みの接客を受けなくてもよい雰囲気もがありました。また、出展者視点で考えても説明がしやすそうでした。各会社によって、LEDパネルにしたり、ショーケースやひな壇で展示したりと見栄え良くなるような工夫がされていました。
■気になったブース
HITACHIさんではブース内セミナーが行われていました。セミナーのタイトルとサブタイトルを掲載しており、講演中のBOXに明かりがついていました。ラジオブースのような仕掛けで親しみやすいデザインだと感じました。
5分セミナーということも書いてあります。短時間で回転率が良さそうなのと、タイトルと時間がわかるので、興味を持ちやすく参加しやすいスタイルだと感じました。
次に、1小間のブースですが、門の造りが、モスクのようなアーチ型で、縁取りにカラーがついており、目を引きました。小さめの文字ですが、キャッチコピーがアーチに沿って書いてあるのもつい読んでしまう配置です。
レイアウトはフロント完結型のカウンターで、こちらも集客していました。ブースサイズや応対可能な人数に合わせたブースづくりがなされている印象でした。
■見学を終えて
今回、TECHNO-FRONTIERは、公式の結果からもわかるように前年比を超える集客数で、私が見学へ行った時も、会場はとても賑わっていました。来場者は、業界や興味のある方が多い印象で、人は多いものの、落ち着いてみることもできるような雰囲気もありました。
市区のパビリオンが少しあったのと、海外からも多数出展されており、多様な出展者がいらっしゃいました。海外からは特に、中国、台湾、韓国などのアジア圏の国のブースが多い印象でした。
装飾では、小さな部品の展示から、大きいロボットや機械の展示、照明を使ったかこいいブースなどの装飾をみて学ぶことができたので、1小間、2小間の装飾に活かしたいと思います。見学で得た知識や学びを、展示会や各企業様ごとのプラン考案に役立ててまいります。ご出展の際にはぜひ1・2KOMAにお問い合わせください。