【レポート】Inter BEE 2024
2025.01.14
11月13日から3日間、幕張メッセで「Inter BEE 2024」が開催されました。今年で60回を迎えるInter BEEは、日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展です。国内外のマーケットを視野に入れ、業界情報を着実にターゲットへ発信することを目的としたイベントです。
Inter BEE公式サイトによると、今年は、出展社数1,058社、出展小間数1,811小間で、3日間の合計来場者数は33,853人でした。平日のみの開催の場合スーツ姿のビジネスパーソンが行き交う中、本展は比較的ラフな装いをしている方や学生などで、賑わっていました。会場に入ると「かっこいい!見てみたかったやつ!」といった声が聞こえてきて、最新の製品を目の前に、惹きこまれていく来場者を多く見受けられました。
今回のレポートは、3つの視点でお届けします。
・会場内の雰囲気
・ブースの特徴
・気になったブース
■会場の雰囲気
私は最終日の開始時刻に合わせて会場入りしましたが、すでに賑わっていました。来場証ホルダーは所属先で色分けされており、事前の登録情報に合わせて選ぶ仕組みになっていました。
本展はHALL1~8を使用し、<映像制作放送関連機材部門><プロオーディオ部門><エンターテインメント/ライティング部門><メディア・ソリューション部門>にエリア分けされています。会場の一部は会場照明が消されているゾーンがありました。
エスカレーターで会場に降りる際、会場を見渡すと、音、照明、電飾看板などが目立つブースが重なり合っていて、まるでライブ会場のような雰囲気でした。
会場内ではデモ体験を設けているブースが盛況でした。他にも、業務機材を扱う企業は実際の現場を再現しており、普段は見ることのできない空間が作られていました。
■ブースの特徴
華やかでかっこよく見栄えのいいブースが多く目に留まりました。ブースの装飾はキャッチコピーなどの文字で語るより映像技術を魅せる展示品のラインナップが多いように感じました。
黒をベースとして差し色の黄色や黄緑を用いたブースのほか、「トラス」でライブ会場をイメージさせるブースなどが見受けられました。無機質に感じるトラスがかっこよく馴染んでいたことが印象的でした。
他には、壁面の印刷を大きくし、主観的に写真に入り込ませるデザイン効果で没入感を高めるブースも複数ありました。
また、デジタルサイネージ、LEDテープライトなどが使われた電飾ブースも多く目に留まりました。特に、ライン照明を取り入れているブース装飾は会場でひときわ目立っていました。
■気になったブース
・リズムを感じる装飾
装飾にデザイン要素を反復して使うことで視覚的なリズムが生まれます。壁付けしているスピーカーも一列ではなく段差をつけていて遊び心を感じました。
・デジタルサイネージを貼り付けていたブース
間近で目を引くだけでなく、上の階から会場を見渡した時にもとても目立つブースでした。
・凝った壁面
どんな部材で作られているのだろうと覗き込むと、私たちも所有しているシステム部材を組み合わせてつくられていました。
■展示会見学を終えて
今回初めてInter BEEを見学しました。五感から情報が得られるブースが多く、一般の方でも楽しめる展示会でした。また、他の展示会に比べ、集客できているブースが多かったように思います。一方で、会期前に新製品が発表されたかどうかで来場者数に影響が出るようで、「今年は昨年より落ち着いている印象を受けた」とおっしゃられているお客様もいました。
私たちは、展示会やブース装飾の特徴を把握するために、毎週展示会を見学しています。ご出展の際は1・2KOMAへお気軽にご相談ください。