【レポート】NexTech Week 2024
2025.01.20
秋も深まり、冬の気配が感じられる11月中旬、幕張メッセにて「NexTech Week 2024」が3日間にわたり開催されました。NexTech Weekは、AI、ブロックチェーン、量子コンピュータといった最先端テクノロジーと、デジタル人材育成サービスが集結する4つの展示会です。毎年春と秋に3日間ずつ開催され、今回は11月20日から22日の日程で行われました。
公式HPによると、出展社数は253社、3日間の来場者数は合計24,077人とのことです。私が会場を訪れた最終日の金曜11時頃は比較的空いていましたが、13時頃になると来場者が増え、各ブースのセミナーは盛況でした。主催者によると、3日間の中では最終日の来場者が最も多かったそうです。今回のレポートでは、以下の3つの視点から展示会の様子をお伝えします。
①会場内の雰囲気
②集客
③気になったブース
■会場の雰囲気
本展示会は、最新テクノロジーを活用したサービスやシステム導入を提案するBtoB向けの展示会であり、実機展示よりもデモやセミナー形式のブースが目立ちました。来場者への呼び込みも活発に行われていました。
会場の通路は比較的広く確保されており、展示物が見やすかったです。主催のRX Japanさんの他の展示会では、通路が狭いため、高さ制限いっぱいの看板が見えにくいことがありますが、本展示会ではその心配はありませんでした。
ブース装飾において、看板は来場者の目を引く重要な要素です。しかし、ブースの位置や向きによっては、看板が見えにくい場合があります。ブース装飾の計画を立てる際は、担当のプランナーと相談し、最適な位置に看板を設置することをお勧めします。
全体的に青、白、黒を基調とした、内照式電飾やライン状の発光装飾を取り入れたブースが目立ちました。しかし、オレンジや虹色など、企業のコーポレートカラーを際立たせたブースも存在し、周囲との差別化を図っていました。
キャッチーな言葉でサービス内容を分かりやすく説明しているブースが多く、来場者が何に関心を持てばよいかすぐに理解できるよう工夫されていました。
セミナーは時間帯を区切って行われており、セミナー中はブースの外からでも内容が分かるよう、サービスの実演を展示していました。セミナー以外の時間には、ブース内で個別相談に応じるなど、メリハリのある運営がされていました。
NexTech Weekは比較的新しい展示会で、出展企業は最新のテクノロジーや話題のキーワードを積極的に取り入れていました。
特に、ChatGPTや生成AIといったキーワードは多くのブースで目立ち、来場者の注目を集めていました。バーコード登録など簡単な手続きで、これらの技術を体験できるブースも多く、無料の活用ガイドを配布するなど、来場者を積極的に呼び込んでいました。
■集客
セミナーを実施していないブースでは、キャッチーな言葉と分かりやすいデザインで来場者の目を引いていました。例えば、サービス内容を項目別にパネルで表示したり、ターゲット層に響くキーワードを前面に出すことで、来場者が足を止める効果が期待できます。
特に来場者の注目を集めていたのは、ロボットの実演を行っていたブースです。例えば、[写真]のブースでは、ロボットの実演をしながら、その様子をモニターに映し出し、様々な角度から観察できるようになっていました。
来場者は、熱心にロボットの動きを観察し、写真や動画を撮影したり、アンケートに記入したりしていました。ロボットの実演スペースの奥には、各協同出展社のブースが設けられており、興味を持った来場者はそこでより詳しい話を聞くことができました。
このように、通路側で来場者の目を引く展示を行い、奥のスペースで個別相談に応じるといったブース運営は、非常に効果的です。
ロボットを使った実演が可能な出展者は、同様のブース構成を検討してみてはいかがでしょうか。
■気になったブース
・個性的なノベルティ
近年の展示会では、各出展社がさまざまなノベルティを用意しており、来場者の目を引いています。一般的なものとしては、コーポレートカラーのロゴが入ったエコバッグにパンフレットを同封し、バーコードを集める形式が挙げられます。
また、お菓子やカップラーメンといった食品系ノベルティも定番ですが、近年では有名なお菓子メーカーとコラボレーションし、オリジナルデザインのお菓子を配布するなど、より個性的なノベルティを提供する企業も増えています。
さらに、企業のイメージキャラクターをモチーフにしたぬいぐるみを、名刺交換の特典として配布するといった取り組みもみられます。
私たちは、これまでに多くのノベルティを作成してきた実績がございます。ノベルティの作成を検討されているが、何から始めれば良いかお悩みのお客様は、お気軽にブース装飾のご相談とともにご連絡ください。
・メインサービスそのものが魅力的
メインサービスが非常に魅力的であれば、それだけで来場者の足を止めることができます。例えば、このブースでは、リアルタイムで映した人の顔に、自動的にモザイクをかける処理を施すというサービスを展示しており、シンプルな装飾でありながらも、多くの人の注目を集めていました。もちろん、出展企業の知名度も、来場者を惹きつける大きな要素となります。
■展示会見学を終えて
NexTech Weekでは、視覚的に情報量が多く、来場者の目を引くブースが多数見られました。スタイリッシュなデザインのブースでは、事前に予約した見込み客との商談に特化し、セミナーでは厳選された参加者との質疑応答を行うなど、差別化を図ることで効果的な集客を行っていました。
展示会は多種多様ですが、NexTechのような大規模な展示会では、ブース内に多くの情報を盛り込むことが求められます。来場者は情報収集能力が高いため、魅力的な情報が少ないブースは素通りされてしまう可能性があります。
大規模なブースは、より多くの情報をアピールできる反面、準備や運営が複雑になるため、必ずしも大きなブースが出展に適しているとは限りません。自社の展示内容に合わせて最適なブースサイズを選択することが重要です。
実際に、情報量の少ない大規模ブースは、来場者の注目を集めることができませんでした。私たちのブース装飾では、展示会の特性を考慮し、自社の製品・サービスの魅力を最大限に引き出すための最適なブースデザインをご提案いたします。展示会出展に関するご質問は、お気軽に1・2KOMAまでお問い合わせください。
ブース装飾プランナーサポートA.Y