【レポート】第15回 COSME Week【東京】
2025.03.102025年1月15日から3日間、第15回 COSME Week 【東京】が開催されました。COSME Week は、毎年春頃と秋頃にそれぞれ東京・大阪で開催される、化粧品・美容業界に特化した販促製品、マーケティングツールが集結する展示会です。

公式サイトによると、今年の3日間の来場者数は38,266人とのことでした。2023年の来場者数は約29,500人、2024年は34,000人ということで、近年、年を追うごとに成長しているイベントです。ちなみに直近の2024年大阪展では15,603人の来場実績があったとのことですが、今年の動員数も気になるところです。
化粧品・美容業界に特化した展示会ということで、他の展示会には無い特色が多い展示会でしたが、今回のレポートは以下3つの視点でまとめました。
・会場内の雰囲気
・ブースの特徴
・気になったブース
■会場の雰囲気
今回、COSME Weekは下記6つの展示会で構成されていました。すべて化粧品・美容業界の展示会ですが、それぞれ若干の雰囲気の違いがありました。

東5・6ホールが化粧品開発展、東7・8ホールがほか5つの展示会の会場で分かれていました。2024年は東5~7ホールでの開催でしたので、全体的に規模が拡大した形です。
わかりやすい違いとしては、化粧品開発展では素材や原料、OEMの提案を行うブースが多く、そのため展示物を陳列し、ものを見ていただきながら接客するようなレイアウトが多い印象でしたが、

東7・8ホールのほうへ移動すると、一気にタッチアップを行うブースや実演セミナーを行うブースが増える印象がありました。こちらのエリアは実際に商品を販売するブースもあり、扱う展示品のジャンルの違いがブースの構成や展示会の空気に影響していることが肌で実感できました。

■ブース装飾の特徴
化粧品・美容業界の展示会ということで、1つ特徴的なのは光の使い方かと思います。展示品がきれいに見えるよう、展示台の天板を内照式にしていたり、棚に間接照明を設置しているブースが多く見られました。

また、展示台や棚以外の部分でも、ブースのデザイン面で間接照明を取り入れていたり、照明の色を使い分けているブースもありました。

ブースのデザインについては、会場全体を見ると、いくつかのジャンルに分類できるような印象でした。先ほどご紹介したシンプルキレイ目系のほかに、ナチュラル系のイメージで、植物を取り入れているブースや

情報量を満載にしてドラッグストアのようなイメージを打ち出しているブースもありました。同じ化粧品・美容業界のブースでも、扱う商品によってここまで差が出るというのも本展示会の特徴かと思います。

そのほか、やはり昨今かなり日本進出している韓国コスメ系の出展者が、韓国コスメパビリオンとして大きなエリアを占めていました。昨年の小間図も確認したのですが、出展者数も昨年に比べて今年のほうが増加しているようで、各ブースかなり賑わっていました。

■気になったブース
COSME Weekについては、ブースに力を入れている出展者の方が多い印象ですが、中でも気になったブースが2か所ありました。1つは、ブース全体を工場に見立てて作成していたブースです。カラーリングやデザインなどは可愛らしく仕上げられており、統一感のあるあしらいで目を引きました。

もう一つは、銭湯のイメージで装飾されているブースです。一目見て「銭湯だ」とわかるアイコンが散りばめられており、見た目にも楽しく、また使用シーンなども想像がつきやすいブースに仕上がっていました。ブース正面ののれんがかかっている門部分についても、照明を反射する素材でかなり目立つようにデザインされており、ブース内も多くの来場者で賑わっていました。

■展示会見学を終えて
COSME Week では、展示品のイメージを大切にブースを装飾される出展者が多く、プランナーとしても学びの多い展示会でした。商品の魅せ方については、他の業種の展示会でも活用できるものが多くございましたので、そういったものを取り入れながら、今後もより良いブースデザインを考案していければと思います。
展示品をよりよく見せるレイアウトや目を引く照明の使い方など、実績とともにご案内させていただきますので、展示会ブース装飾についてのご要望は、ぜひ1・2KOMAへご相談ください。

ブース装飾プランナー
Y.K